2023年4月8日(日)に、
志士かまくら第10回目「古事記~人間のはじめ編~」の勉強会を開催しました!
今回も、北鎌倉にある臨済宗建長寺の禅居院をお借りしまして、
坐禅と読経の御指南もご指南からいただきました。
坐禅の魅力
坐禅をはじめた1年前は、
「同じことの繰り返しですぐに飽きそう」と思っていたのですが、
約1年間続けてみて、坐禅の魅力を私なりに受け止めている状況です。
私が感じている坐禅の魅力の一つは、
「自分(自分の原点)に立ち帰られること」です。
私たちは、日々色々なものを見て、感じて、
自分自身で気がついているところでも、気がついていないところでも、
心も身体も動いています。
思いが強い人や行動力がある人ほど、動いていると思います。
そんな私たちだからこそ、自分を見失わないように、
また、ブレずに突き進んでいくために「動かないもの」、
自分の原点に立ち帰ることが重要です。
そんな自分に立ち帰ることができるのが坐禅です。
いつも、同じように、姿勢を整え(調身)、
呼吸を整え(調息)、心を整える(調心)と、自分に戻ることができます。
また、今の自分がどう変化してきているのか、
普段見逃しがちな自分の変化に気づくことができます。
だからこそ、坐禅はどんどん成長していくとかの話ではなく、
自分の軸に立ちかえることで、
力強く突き進める土台を作ってくれるものだなと感じています。
私はせっかちな性格で、坐禅でもなんでも成長を求めてしまうのですが、
物事を継続するか否かの判断を、成長可能性だけで判断するのはダメですね笑
古事記~人間のはじめ~
そして、勉強会では、古事記の冒頭部分の「人間のはじめ」について、
林英臣先生の著書「絵本 やまとことば神話」を用いて、お話しました。
古事記冒頭は、「宇宙のはじめ」「地球のはじめ」「人間のはじめ」と続き、
神様がたくさん出てきますが、この神々の名前を「大和言葉」で紐解いていくと、
本当に素晴らしい世界観が広がっていることを知ることができます。
特に、「人間のはじめ」のパートでは、
ここに、天つ神諸の命もちて、伊耶那岐命・伊耶那美命、ニ柱の神に、
「この漂へる国を修め理り固め成せ。」と詔りて、
天の沼矛を賜ひて、言依さしたまひき。
と、書かれており、
「宇宙の神々は、最初の人間である伊耶那岐命・伊耶那美命に、
宇宙をしっかりと完成させなさい。」と言われ、あまのぬぼこを授けられた。
ということです。
「あまのぬぼこ」とは、宇宙を平らかに進化させる矛(力の象徴)です。
あまの:宇宙の
ぬ:塗るやぬるぬるの「ぬ」で一様にという意味
つまり、人間には、宇宙をしっかりと完成させる使命と、
それを実現するための矛(能力・力)が授けられているということです。
改めて、古事記の世界観に感動した1日でした。
共に学べる仲間に感謝です。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。